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「アイレベル」という言葉、ご存知でしょうか。
奥行きのある直方体とかを描く時に目安として使用する線の中の、横に一本ビーッと引いてあるあの線です。

↓こんな感じです
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要するに、目で見える奥行きの限界(消失点)があるラインを「アイレベル」と言うんですね。

もっとわかりやすく言うと文字通り「目線の高さ」です。

例えば自分の目線の高さが160cmだとします。それで地面と平行にまっすぐ前を見ると、どんなに近くの物だろうが遠くの物だろうが、地面から160cmの高さにある物体は全てアイレベルの線上に描かれることになります。※

人の目線の高さくらいであれば、ほぼ水平線と同じと思ってもらっても差し支えないと思います。(消失点付近での人の身長分くらいの高さのズレはもう誤差レベルなので)

このアイレベル、奥行きのある空間の中で人物を配置する時にとても役に立ちます。

以前、予め配置した2人の人物からアイレベルを導き出す方法をご紹介しましたが、今回は逆に、既に引いてあるアイレベルから人物を配置していく方法となります。


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※前提として地面と平行に見渡した場合の話になります。見下ろし(フカン)や見上げ(アオリ)の場合の説明は別途設けようと思います。